At the quiet Sirius Theater in the countryside, struggling filmmaker Fukuyama works amid mounting debts while nurturing his passion for film. The theater’s owner, Inuzuka—fearing impending blindness—sees Fukuyama as his potential successor. Meanwhile, unspoken affections complicate matters when long-time admirer Tamaki and the mysterious film star Hitomi (later revealed as Ayame Nakanishi) enter the picture, intertwining their fates in unexpected ways.

田舎にひっそりと佇み、地域の人々に親しまれ、細々と営業している映画館 そこで働く福山一夫（櫻井拓也さん）は、かつて映画監督になるという夢を抱いていたが

夢破れ故郷に戻り、それでも映画に触れていたいと映画館で黙々と働いていた 館主の犬塚（なかみつせいじさん）はそんな一夫を温かく見守り、いずれは後継者にしたいと考えているが

同時に彼は病魔に蝕まれ、失明の恐怖を抱えていた 常連客の環（ほたるさん）は犬塚の幼なじみ

今は夫と別れ、犬塚との日々の映画談義を生き甲斐にしている 犬塚と環はお互いのことを気になっている様子だが、関係は進展せず

そんな二人のことを歯痒く感じる一夫 ある日、一人の女性客（神咲詩織さん）が映画館へやって来た

その後も、同じ映画を繰り返し観にやって来ては、最終回まで過ごしている彼女 一夫はその女性が、短い間だったが故郷の同じ学校に通った佐良ひとみであり

現在上映中の映画に出演している女優「中西アヤメ」本人であることに気付く 一夫はひとみに声をかけるが、ひとみは逃げるようにその場を去ってしまい…